• SecurityTIMES
  • 特集
  • 【第1回】イスラエルに学ぶ!サイバーセキュリティについて

【第1回】イスラエルに学ぶ!サイバーセキュリティについて

2017年8月1日(火) 特集

こんにちは!
SecurityTIMES編集部です!

皆さんはサイバーセキュリティの最先端を担う国がどこだか知っていますか?
それは皆さんご存知のアメリカ、そして中東にある「イスラエル」です。
イスラエルという国の名前を聞いたことがあっても、サイバーセキュリティの最先端を行くことは知らないのではないでしょうか。
米国に次いで世界第2位に位置するイスラエルのサイバーセキュリティ事情について3回に分けて紹介していこうと思います!

イスラエルからサイバーセキュリティを学ぶ日本

インターネットの接続が世界中で危険にさらされた5月のWannaCryのサイバー攻撃、そして2020年に迫る東京オリンピックに先立ち、日本政府はネットワークを守るために、イスラエルの軍事関連のサイバーセキュリティ・ノウハウを学ぼうとしています。

6月3日付のNIKKEI アジアン・レビューには、「日本がイスラエルのサイバーセキュリティを学ぶ」という記事が取り上げられています。この記事では5月初旬にイスラエルを訪れた日本の世耕 弘成経済産業相が、イスラエルとのサイバーディフェンス協力を強化するための合意に調印したことが報じられ、なぜイスラエルなのか、どうしてイスラエルのサイバーセキュリティが優れているのかが語られています。

サイバーセキュリティに関する今回の合意は、両国間初の閣僚レベルの取り引きであり、このようなパートナーシップが検討されているのは米国、英国など一部の国だけに限られているそうです。

このようにイスラエルには日本が学ぶべきサイバーセキュリティのノウハウがあります。
では、なぜイスラエルがこんなにもサイバーセキュリティに明るくなったのでしょうか。

イスラエルとサイバーセキュリティの密接な関係

イスラエルは1948年の建国以来、周囲のアラブ諸国との不和の中にあり、防衛が何にも増して最優先事項となっています。サイバーセキュリティが防衛と密接に結びついているのもそのためです。現在サイバーセキュリティへの世界全体の投資の16%はイスラエルに向けられており、イスラエルはこの分野の300以上の企業の本拠地となっています。

イスラエルでは若者は18歳から軍役に就きます。軍で高度なIT技術を身に着け、退役した者たちが数人集まってサイバーセキュリティのスタートアップ企業を設立する光景が、この数年あちこちに見られています。彼らはさまざまな種類の攻撃の経験を活かして、効果的な保護を策定しており、多くは人工知能にも目を向けています。

軍はコンピュータ技術、特にインテリジェンスの分野に多額の投資をしています。軍では兵士たちに権威を疑問視し、挑戦することが奨励されます。言い換えると、彼らは創意工夫して、革新的な考え方をする訓練を施され、それが民間人としての生活でも活用できるようになるのです。

またイスラエル政府は科学教育を手厚くサポートし、ITと最先端の技術にフォーカスした研究施設が国中にできています。スタートアップや技術ベンチャーへの保護も十分に行われています。

このように国をあげて、サイバーセキュリティに取り組んだ結果、世界第2位・アメリカにも引けを取らないセキュリティ大国になったのでした。

イスラエルのサイバー技術とは?

サイバーセキュリティ全般にわたって対応することを目的とした多数のイスラエル製品やサービスの中には、業界最前線のバイオメトリクス、ドローンセキュリティ、モバイルデータセキュリティのほか、無人走行車への攻撃を防ぐための接続技術さえあります。

たとえば、エンドポイントの検出と応答ソフトウェアに特化しているCybereason社は、AIを使用して通常の状況でシステムがどのように機能するかを学習し、その情報を使用して異常な動作を検出することで、企業のITシステムに対するあらゆる種類の攻撃を検出できるシステムを作り出しています。同社は5月19日、無料のアンチランスウェア・プログラムを日本に提供し、将来のビジネスチャンスの道を切り開くことを発表しました。

イスラエルはサイバーセキュリティに関係した最新技術を生み出しています。
そしてその技術を必要としている国々へ提供することで巧みにビジネスをしているのです。

今回は、イスラエルでなぜサイバーセキュリティ事業が発展しているかについてお話ししました。
次回は現在のサイバーセキュリティ事情の一面をご紹介していきます。

Writer:SecurityTIMES編集部